着物の楽しみのひとつに、帯結びがあります。

名古屋帯のお太鼓は、誰もが知っていて不動の人気を誇る帯結びです。
その帯が持つ色や柄、織りの様子などの魅力を最大限に引き出すことができます。

一方、半幅帯では「文庫結び」や「貝の口」が定番の結び方ですが、最近では様々な結び方が考案され、個性的で華やかな帯結びも多くなりました。

ここで注意したいのが、帯結びの名称です。

帯結びの名前は、厳密に決まっているようでそうでない場合があります。
同じような結び方が、あるところではAと呼ばれ、別のところではBと呼ばれるというのはよくあることです。

逆の場合もあります。

ある名称が、複数の全く違う帯結びを指すこともあるのです。

例えば「吉弥結び」。

数年前にテレビで観た時代劇では、このような結び方が「吉弥結び」と呼ばれていました。
文庫結びの変形のような形です。

しかし、検索サイトで「吉弥結び」と入力すると、次のような帯結びの画像がヒットします。

このふたつの帯結び、全く違うでしょう?

検索結果には、他にも数種類の「吉弥結び」が出てきます。どれも間違いではありません。

単に「吉弥結び」と言ったとき、それを聞いてイメージする帯結びは、人によってそれぞれ違うことがあるということを知っておいてください。

このことは、他の帯結びについても言えることです。

私の着付教室で、カリキュラム以外のご希望の帯結びをレッスンしたいと思ったら、その帯結びの画像や写真をぜひ見せてください。

名称を聞いただけでは、勘違いする場合もありますので。

もちろん、そんな勘違いが起こらないように私も画像などを示して確認しますが、ご自身でお持ちいただくのがいちばん間違いがありません。

憧れの帯結びを楽しくレッスンしていただくために。